歯科心理カウンセラーになるには?メリットややりがいについて解説

歯科心理カウンセラーになるには?メリットややりがいについて解説

皆さんは歯科心理カウンセラーという言葉を聞いたことがありますか?
歯科心理カウンセラーとは『歯科特有の心理や対応、接遇及び歯科の基礎知識を学んだ歯科専門のカウンセラー』のことです。
歯の治療をしたいのに歯医者が怖くていけない……という方に対して、気持ちに寄り添ったり、クリニックと患者様の関係をより良く保ったりするためのサポーターとしての役割があります。
歯科心理カウンセラーは歯科接遇のプロフェッショナルとして、活動していくのです。


そこで本記事では歯科心理カウンセラーになる方法や、メリット、やりがいなどについて解説していきます。興味がある方はぜひ最後までご覧ください。

はじめに、歯科心理カウンセラーがクリニックにいるメリットについて見ていきましょう。

患者様にとってのメリット

・歯医者にかかる不安や恐怖を和らげてくれる

歯医者に行くことが怖い歯科恐怖症の患者様にとって、不安や心配を親身に聞いてくれる歯科心理カウンセラーは、治療を受ける上での心強い味方となります。どういった不安点があるのか事前にヒアリングしてくれることで、治療に前向きになることができます。

・クリニックや医院を信頼できる

歯科心理カウンセラーがいるクリニックや医院は、歯科恐怖症の方や治療に不安を持っている方にとって『しっかり話を聞いてくれるクリニックだ』と信頼できる理由になります。こういった方はHPや口コミで事前に信頼できそうなクリニックか確認することが多いので、歯科心理カウンセラーがいることが分かると選んでもらいやすくなります。

医院にとってのメリット

・治療におけるテンションを高めてくれる

歯科心理カウンセラーは患者様に寄り添って話を聞くプロフェッショナルです。
中には治療までドキドキしたり緊張したりする患者様もいらっしゃいます。
そんな方に安心して治療を受けてもらうため、歯科医師としてはスムーズに治療を進めることができます。

・クレームを減らすことができる

クリニックでよくあるクレームとして「話をちゃんと聞いてもらえなかった」といったことがあります。
実際に患者様の話をしっかりとヒアリングできていないと、適切な治療が選べないですよね。
そういったクレームを減らすためにも、患者様と丁寧なコミュニケーションがとれる歯科心理カウンセラーの役割は大きいのです。

・治療に専念できる

患者様の話や治療の説明を歯科心理カウンセラーに任せることで、歯科医は治療に専念できるようになります。
治療に専念できるということは、よりクオリティの高い治療をすることに繋がりますし、得意分野を分担できることで業務を効率化することが可能です。

 

では、ここからは歯科心理カウンセラーになる方法について紹介します。

資格取得セミナーを受けて試験に合格する

歯科心理カウンセラーの資格を取得するには、所定のセミナーを受講し検定で合格する必要があります。
現在

  • オンラインで行う資格取得コース
  • 座学で行う資格取得コース

の2種類があり、いずれもセミナーを受けて試験に合格すると晴れて「歯科心理カウンセラー」の資格をもらうことができます。

歯科医院につとめる

歯科心理カウンセラーのセミナーを受講できる条件に

  • 歯科医療従事者(歯科医師・歯科衛生士・受付・TC・DA・歯科医院に従事する栄養士・管理栄養士・歯科技工士)で、歯科医院にお勤めの方
  • これから歯科医療従事者を目指す方

というものがあります。
資格取得後、歯科心理カウンセラーとして歯科医院で活躍することができるでしょう。

 

ここからは歯科心理カウンセラーに必要なスキルについて紹介していきます。

聴くスキル

歯科心理カウンセラーは単に話を聞くだけではなく、傾聴して患者様が抱えている本音の不安や恐怖に気づく必要があります。
うわべの話を聞くだけでは、こうした本音を理解することは難しいです。
歯科心理カウンセラーはこうした患者様の不安や恐怖に寄り添える必要があります。

質問するスキル

患者様の本音を聞くためには、適切な質問をすることが大切です。
本音を言いやすい質問をすることで、より患者様が安心できるコミュニケーションを取ることができます。

提案するスキル

患者様の症状や不安、そういったことをしっかりとヒアリングすることができれば、より適切な治療方法を提案することができます。
患者様の要望に沿いつつ、治療効果の高い方法が何なのか、しっかりと説明&提案することができれば、患者様もより安心して治療を受けることが可能です。
そうすることで、結果的にクリニックや医院へのクレームを減らし、満足度をあげることにもつながります。

歯科心理カウンセラーのやりがいには、以下のようなものがあります。

患者様が安心して治療を受けていただくことができる

歯科心理カウンセラーは患者様の不安や本音を聞き出し、それぞれに合った治療に「伴走」することです。
患者様が途中でフェードアウトすることなく治療~予防まで寄り添うことで、患者様の歯科の健康を守ることができるのです。

医院の売り上げを伸ばすことができる

丁寧なカウンセリングや治療の説明をすることで、患者様のリピート率や自費診療の割合が増え、結果的に医院の売り上げを伸ばすことが可能です。

では最後に、実際に歯科心理カウンセラーになった方々の声を紹介します。

ただ情報提供をするのではなく、患者様の気持ちを聴く事から始める事で、気持ちに寄り添い求めてらっしゃる事を的確にお伝えすることができる様になってからリピート率が向上しました。
Aさん
患者様自らが治療を選択できるようにお手伝いをしています。そうすることで満足度も高まって医院のファン患者様が増え、紹介患者様も多くいらっしゃるようになりました。
Bさん
無断キャンセルがほとんどなくなりました。それだけではなく、患者様が来院に対して積極的になっていると感じています。
Cさん

 

いかがでしたか。本記事では歯科心理カウンセラーのなり方、メリット、やりがい等について紹介してきました。
歯科心理カウンセラーがいることで、患者様の人数やリピート率が上がった医院は数多くあります。
歯科心理カウンセラーに興味がある方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。