歯医者に行くのが怖い時の対処法とは?~歯科心理カウンセラーの重要性について~

歯医者に行くのが怖い時の対処法とは?~歯科心理カウンセラーの重要性について~

「歯医者は苦手……行くのが怖い……!」と感じている方はいませんか?
最近では歯科技術や日本の歯に対する意識向上に伴い、歯医者に定期的に通う方も増えています。
しかし、大人世代や高齢者になると、昔の「歯医者は怖い、痛い」というイメージをもったまま、歯にトラブルがあっても歯医者に行くのが怖くて放置してしまう方が多いようです。
こういった歯医者にいくのが怖い症状のことを「歯科恐怖症」といい、日本では少なくない割合の方々が悩まされているといいます

そこで本記事では、歯科恐怖症を抱えている方向けに、歯医者が怖くなくなる方法などについて紹介していきます!
お悩みの方はぜひ最後までご覧ください。

なぜ人は歯医者が怖くなってしまうのでしょうか?
はじめにその理由について紹介したいと思います。

子供の時に怖い思いをした

幼少期に感じたことは、大人になってからも影響してきます。
子供の時に初めていった歯医者の先生が怖かったり、治療で嫌な思いをしたりすると、そのイメージがずっと残ってしまう方が多いようです。

歯医者は怖いところ!という刷り込み

日本だとなぜか「歯医者は怖い場所」というイメージが強くあります。アニメや漫画でも歯医者に行くのは罰ゲームのようなシーンとして描かれていたり、親が「悪いことをすると歯医者に連れていくよ!」とまるで歯医者を罰のように教育してしまうパターンもあります。こういった様々な刷り込みによって歯医者に対する恐怖心が植え付けられていくのです。

嘔吐反射がある

歯科医院では、口の中に器具を入れて処置をするわけですが、この器具を入れたときに「オエッ」とえずいてしまう方がいます。これを「嘔吐反射」といい、歯科恐怖症の約3分の1程度はこの嘔吐反射によって、「歯医者に行きたくない」と思ってしまう方もいます。

過去の治療で怖い思いをした

過去に歯医者で怖い経験をすると、そこから歯科恐怖症を発症してしまうパターンも少なくありません。1度不安や恐怖の嫌な記憶ができてしまうと、次もこうなったらどうしよう……と考えてしまいますよね。

治療で強い痛みを伴ったことがある

「治療で痛い思いをした」ということも挙げられます。麻酔が不十分だったり、麻酔自体が痛かったりと、痛みを伴う経験をしてしまうとそこから歯医者に対して苦手意識を持つ方がとても多いのです。

ここからは歯医者に行くのが怖い場合の対処法をご紹介します。

麻酔を丁寧にしてくれる歯医者を選ぶ

歯医者の治療の痛みは麻酔によってほぼ取り除くことができます。麻酔の痛み自体が苦手!という方でも、表面麻酔を使って丁寧に注射してくれるところなら麻酔の痛みはほとんどありません。
また、適宜「痛くないですか?」と確認をとって施術してくれるところなら、治療の際に麻酔が不十分で痛いといったことも防ぐことができます。痛みが怖い方は特に麻酔を丁寧に行ってくれる歯医者を選ぶことがおすすめです。

優しく対応してくれる歯医者を選ぶ

話し方や対応がやわらかい歯医者を選ぶことも歯科恐怖症の方にとっては大切です。
受け答えが高圧的であるだけで、行くのが怖くなってしまいますよね。
そのため、なるべく話し方が優しかったりこちらの意見に丁寧に耳を傾けてくれる歯医者を選ぶとよいでしょう。

精密な歯科治療を提供している歯医者を選ぶ

歯科治療の技術はめざましい進歩を遂げています。
治療技術が低い歯医者だと不要な傷を作ったり、術後の腫れや痛みが強く出てしまうことがあります。
最新の歯科治療を取り入れているところでは、拡大鏡を使って患部以外はほとんど削らずに治療をしたり、デジタル技術によって大幅な時間短縮をすることができます。
ホームページなどを見て、最新の治療設備などを取り入れているところを選ぶと良いでしょう。

リラックスできるグッズを持っていく

「不安や心配があって、歯医者に行くこと自体がおっくう」「治療中の音が怖い」という方もいます。
その際、手触りのいいタオルにアロマなどを垂らして吸い込んだり、イヤホンで好きな音楽を聴いたりする方もいます。
治療中の音がどうしても怖い方は、イヤホンをして治療を受けるのもひとつの手です。

歯科心理カウンセラーに頼る

歯医者によっては歯科心理カウンセラーがいる場合があります。
歯科心理カウンセラーは歯科恐怖症の患者に寄り添ってくれる存在なので、そういった方がいる歯医者を選ぶことが大切です。

上記で紹介した歯科心理カウンセラーについてより詳しく紹介します。

歯科心理カウンセラーとは、歯科特有の心理や対応、接遇及び歯科の基礎知識を学んだ「歯科専門のカウンセラー」です。

「歯の治療をしたいのに歯医者が怖くて行けない……」という方に対して、その気持ちに寄り添いクリニックと患者の関係をより良く保つためのサポーターでもあります。
一方、歯科心理カウンセラーがいることで、患者様からの話を丁寧にヒアリングしてくれるため、その後の治療がスムーズに行きます。実は歯科従事者側にとっても、ありがたい存在なのです。

歯科心理カウンセラーが歯科恐怖症の患者様にとって必要な理由は、以下の通りです。

話を丁寧に聞いてくれる

歯科心理カウンセラーは患者様の気持ちに寄り添うことを第一にしています。
そのため、歯科恐怖症の方の歯医者に対する不安や恐怖心をやわらげてくれます。

過去の嫌だった体験を繰り返さないよう配慮してくれる

歯科心理カウンセラーは患者が歯医者での治療に対して、どういったトラウマを抱えているかをしっかりと把握しています。
「麻酔が効かなくて痛かった」「麻酔自体が怖い」「治療中の音が怖い」など、恐怖を感じるポイントはそれぞれ違うもの。
患者様それぞれの嫌な体験を鑑み、最大限配慮するよう術者に伝えるといったサポートをしてくれます。

歯も心も健康にする

歯科心理カウンセラーは歯の治療のだけではなく、患者様1人1人の心まで健康にする存在です。
歯医者に対する不安や恐怖を和らげることで、患者様の治療機会を増やします。
歯の健康はもちろん、メンタル面にも寄り添うことで心の健康にもプラスにはたらきかけることが期待できます。

歯医者が怖い人にとって、安心して治療ができることは大切なことです。
「歯の治療をしたいけれど、歯医者が怖くてなかなか行けない……」と感じている方は、ぜひ本記事で紹介した対処法を参考にしてみてください。
とくに、歯科心理カウンセラーは歯科恐怖症の方にとって強い味方となる存在です。
これまで安心して通える歯医者が見つからなかった方は、歯科心理カウンセラーのいる歯医者を選ぶこともひとつの選択と言えるでしょう。