歯科心理とは?

歯科医院における、歯科治療特有の患者心理のことです。口腔内はとても特殊な場所であると同時に、内臓の入り口というとても重要な器官です。無数の神経や血管が存在し、粘膜、舌などの軟組織と歯や骨などの硬組織が複雑に存在する敏感でセンシティブな器官です。そして自分で掃除ができる、しなければならない唯一の内臓と言っても過言ではありません。そして他人に触れられることが基本的にない器官でありながら、食べ物や飲み物などさまざまな食感の異なるさまざまな物に触れる場所でもあります。口の中は嵐(唾=雨、呼吸、吸気=風、咬合=地震など)のようだという表現もされます。歯は1日に何万回も噛んでいますし、口の中はいつも大忙しなのです。

内臓の中で唯一「表情を司る」口腔

特に日本人は非言語の部分を大切にする人種なので口元はとても敏感に感じる方が多いのです。(マスクをしていると安心するという方も多いと聞きます)そんなセンシティブな内臓を、基本的に初めて来院したクリニックで仰向けに寝かされて触れられるのは数ある診療科目の中で、歯科くらいではないでしょうか?それにもかかわらずあまり説明もされず、痛いという訴えも聞き入れてもらえないこともある現実があります。(このギャップを埋めるのが歯科心理カウンセラーです)患者様の恐怖心が惹起されることもあることは、容易に想像できます。

私は今まで沢山の歯科治療に苦手意識のある患者様にお会いしました。沢山お話を聞く中で、確実に歯科特有の患者心理が存在すると確信を持ちました。そして、「歯医者が、歯科治療が「怖い」と感じること」は、何かしらの拍子で引き起こされる、誰にでも持ちうるごく自然な感情なのだと理解しております。そのことを歯科医療従事者がより一層理解する必要があると考えております。

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