歯科心理とは

「歯科心理」「歯科心理カウンセラー」は、現在非常に必要性の高い、新しい歯科の分野です。現在のところ、私が日本で唯一の歯科心理カウンセラーです。

恐怖心を無視して、すぐに治療を行うことは避けるべき

歯科医師になって10年以上、本当に多くの患者さんにお会いする機会がありましたが、歯科に強い恐怖心を持たれている患者さんの治療を担当して感じたことは、患者さんの恐怖心を無視してすぐに治療を行うことは避けるべきであるということです。

治療を実際に行う歯科医師が、カウンセリングすることが大切

実際治療を行う前に、歯科医師が、患者さんとお話ーカウンセリングする時間が、歯科恐怖心を少しでも和らげることに関与していると考えます。口の中は非常にセンシティブです。実際に口腔内を触らせていただく歯科医師自身が、まず患者さんの歯に触れる前に、心に触れることの重要性を、私は強く感じ、私自身が心理カウンセラーの資格を取りました。

そして、新しい歯科治療のカタチとして考えたのが「歯科心理」という言葉です。

歯科への恐怖心は克服できます

10年以上の歯科治療のうち、約50%が歯科恐怖症の患者さん

私の治療を希望される患者さんは、歯科への恐怖心をお持ちの方が多いです。実際、歯科医師免許を取得してから10年以上経ちますが、約50%が歯科恐怖症の患者さんでした。

患者さんは、行きたくない歯医者に電話をして予約を取り、予約の日まで憂鬱な日を過ごされたであろう、キャンセルしようかななどと悩まれたであろう、と想像すると、実際クリニックに足を運んでくださったことにまず敬意を表さずにはいられません。

治したいという気持ちを相談していただくことが第一歩

これまで多くの歯科恐怖症の患者さんの治療を担当した結果、歯科への恐怖心は克服できると考えます。少なくとも、歯科医院に予約のお電話をして、実際足をお運びいただける患者さんは治ると申し上げることができます。(心療内科へ紹介状を書かせていただくことも可能ですが、今まで誰一人として書いたことはございません)

「先生じゃなきゃ、無理だった。寄り添う治療を有難う」

一人で来院できず、椅子に座ることも、口を開けることもできない

中には、大人の女性にもかかわらず、一人でクリニックに来院することができず、ご友人に付き添ってもらいながら来院。デンタルチェアーを倒されるのも恐怖、口を開けるにも震えてしまい、開かない。歯に器具が少し当たっただけでも、震えてしまうような状態でした。共感される方、とても多いと思います。

過去のトラウマのせいで、頭では歯科医院に行かなくてはとわかっていても、怖くてずっと一歩踏み出せなかったとのこと。悪化していく口腔内を想像しては、不安になっていたそう。

今では、インプラントも検討できるように

毎日のようにインターネットで歯科医院を検索していたそうですが、今では基本的な治療を終え、歯科への抵抗感がない患者さんでも怖いとおっしゃる、インプラント治療をいつ行おうかと前向きに考えられています。「先生じゃなきゃ、無理だった。寄り添う治療を有難う。」という言葉もいただき、はじめの頃を思い出すと、よくぞここまで信じて通院してくださったと心より感謝しております。

歯医者が大嫌いだった小さな女の子

最初の治療の日は、チェアーに座ることも拒否

幼稚園生の彼女は、歯ブラシが大嫌いでほぼ全ての乳歯が治療の必要な虫歯でした。前の歯科で怖い思いをしたということで、初日は頑なに椅子に座りませんでした。

歯科以外の話を沢山しました。だんだん心を開いてくれ、それと共に治療も少しずつできるようになりました。まずは治療負担の少ない歯を選び、歯が治っていく様を細かく説明。子供だからといって説明を省いたりはしません。

歯医者が楽しいと言って通ってくれるように

彼女も、1年以内に全ての歯の治療を終えることができました。お母様の涙が忘れられません。最後の治療の日は、チェアーに座ることも拒否していた小さな彼女がよくここまで普通に治療ができるようになった、歯医者が楽しいと言って通ってくれるようになりました。嬉しくて、涙が溢れるのを必死に耐えながら治療をしたことを昨日のように思い出します。

私のニックネームである「花ちゃん先生」は、歯医者が大嫌いだったこの小さな女の子がつけてくれた呼び名です。

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歯科恐怖症リハビリ治療の必要性

歯科恐怖症の方は、歯科意識が高い患者さんが多い

歯科への恐怖心が強い方は、一生今のままで良いとは思っていません。沢山悩み、苦しみ、不安だったからこそ、なんとか歯科医院に行かなくても済むようにと情報収集され、高い歯科知識をお持ちです。今や、歯の残存歯数が健康寿命に直結すること、歯周病があると、糖尿病や早産、身体へのリスクが高いことも理解されている方ばかりです。

頭では、歯科医院にいく必要性を理解しながら心が拒否している。しかし精神科を受診するほどではない。つまるところ、どうしたら良いか、解らないという状況に置かれている方がとても多いと、患者さんから聞いております。歯科医院に行きたくても行けないという方が山ほどいる中で、実際に歯科医院を受診される方はほんの一部です。私は恐怖心から、受診できず困っている方の力になりたいと強く感じました。

近くの歯科医院に通えるようになるために…「リハビリ治療」という提案

しかし実際は、家の近くの歯科医院で治療やメインテナンスをしていけたら良いのにと多くの方がお考えだと思います。いくら評判の良い医院でも、家から遠ければ長期に渡り通院することは難しいこともあります。そこで私は、歯科心理カウンセリングとともに、歯科恐怖心を克服するための、リハビリ歯科医院、リハビリ歯科治療の必要性も感じたのです。

医科のリハビリ医院であれば、良くなれば退院ということになります。歯科で言うならば、卒業でしょうか。歯科恐怖心でお困りの患者さんが、その恐怖心を克服し、安定した口腔内を得たのちに、お近くの通院しやすい歯科医院でメインテナンスを受け、安定した口腔内を長く保っていただくことが私の希望です。

医は仁なり

「先生に会えてよかった」
「先生に会うと元気になる」
「先生に会ってから歯医者が好きになった」

これは患者さんからいただいた言葉ですが、歯科医師としてとてもありがたく、私は本当に素晴らしい患者さんに恵まれていると感動しました。私こそ、お会いできて本当に良かった、本当に幸せなことだと思って診療しております。

きちんと噛めるということは、人生の幸福度を左右するほど価値がある

人間の三大欲求の内の一つは食欲です。きちんと噛めるということは、人生の幸福度、満足度を左右するほど価値のあることです。歯科恐怖心のために安定した口腔内を得られないことは、とても勿体無く感じます。

是非、一歩踏み出すお手伝いをさせてください。小さなお子さんから大人の方まで、一人でも多くの方が歯科への恐怖心から解放され、より幸せに満ち溢れた人生を送れますように、微力を尽くしてまいります。


花輪聡美(はなわ さとみ)

歯科医師
歯科心理カウンセラー
メンタル心理ヘルスカウンセラー
メンタル心理インストラクター
ビー スマイル ラボ主宰
アロマセラピスト

文学部英米文学科卒業後、歯科大学入学。
歯科大学卒業後、臨床研修医を経て一般開業医に勤務。
歯科医師歴10年以上

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