「成人しているし、男なのに歯医者が怖いなんて変ですよね・・・」

歯医者が怖くてストレス。「僕、すごくセンシティブなので・・・」と憂鬱そうに来院された20歳の男性

STEP 1|心が痛いです

「歯が痛くて来ました。本当は来たくなかったけど・・」
「今日は麻酔しますか?」
「どんな治療をしますか?回数は?」ととても心配されていました。

「子供のころから歯医者は嫌いだし、大人になれば勝手に怖くなくなると思っていたのにまだ怖い。歯も痛いし、心も痛い。男なのに変ですよね・・・」男性でも歯医者が怖い人は多いです。歯医者が怖いのによく来てくださいましたとお話し、口腔内診査を行いました。

「あ~、嫌だな・・・」
「今日は口腔内診査だけにして日を改めましょうか?」
「いやいや、長引かせるほうが嫌なので頑張ります。」

麻酔が必要な処置と判断し、患者さんと相談しました。表面麻酔を用い、痛くないように最善の注意を払って行うことを約束し、同意を得ました。

STEP 2|「イヤホンで音楽聞いていて良いですか?」

「あ~、音楽でも聞ければ気が紛れるかもしれないのに・・・」。とおっしゃられたので、「勿論、大丈夫です。以前も大きなヘッドホンを持参されて治療の際には音楽を聞いていた患者さんがいらっしゃいました。」とお伝えすると、驚きながら喜んでイヤホンを付けられました。

「お伝えしなければならないことがあった場合は、肩を叩きますね。」とお伝えし、治療をスタートしました。

男性でも、女性でも、歯医者が怖い気持ちは変わりません。調べによると、日本の歯科恐怖症の方は東京都の人口の約半数いらっしゃるとのこと。

この男性のように、歯科医院に来られた方は良いのですが、歯医者に行けないという方が多いのも事実です。カウンセリングだけでも大丈夫、静脈内鎮静法(無痛点滴)がもっと広まり、恐怖心が強く困っていらっしゃる患者さんのお力になれればと強く思います。

STEP 3|「今日はもうおしまいですか?」

幸い、プラスチック樹脂を詰めておしまいにできる虫歯でしたので、1回の治療で終了しました。
「終わりましたよ」と肩を叩くと、「えっ、もうおしまいですか?良かった~!!」と、喜んでいらっしゃいました。

「虫歯になると、痛いし、歯を削られるし、お金は払うし、時間も取られるし、心も痛いし、良いことないですよね・・・頑張って他の歯は虫歯にしないようにしましょう」。 「本当ですよ!!!良いことないですよね。歯っていうか、心が痛いんですよね・・・」

結果|虫歯の治療歯終わりましたが・・・

以前海外在住の際に、1本抜いている歯がありましたので今後はインプラントにしようかなとのこと。次回はインプラント相談という予約内容となりました。

今までヘッドホンをつけて治療を希望される患者さんは何人かいらっしゃいました。もともと歯科医院にヘッドホンを用意し、それを使用する医院もあります。 今回の患者さんはご自分の好きな曲を聞いて多少はリラックスされたようです。

「心が痛い」お気持ち。とても良くわかります。恐怖心にわずかでも打ち勝ったからこそ歯科医院にご来院ただいたわけで、敬意を払わずにはいられません。

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