母親の介護で忙しく、自分のことは後回し。合わない入れ歯を治しに行くことも出来なかった。

母親の介護を一人でずっとしていた患者さん。入れ歯が合わないなあと思っていたが、自分のことは全て後回しにしていたそう。やっと自分の時間が持てた時には、以前通院していた歯医者が閉院していたとのこと。もともと歯科は苦手。やっと見つけたと思った優しい女医さんだったのに閉院でどこへ行ったらよいか途方に暮れていたそう。

STEP 1|いつまでに治したいなど期間のご希望もお聞きします

手で口元を隠しながら、「本当にひどいの、恥ずかしいわ」と何度もおっしゃられていた患者さん。「前の先生も女の先生で、とても良かったからこちらにも女の先生がいて嬉しいわ」と今までのことを沢山お話してくださいました。

入れ歯はもとの歯より出っ歯のデザインで気になること、グラグラしている歯もあり、歯周病がとても心配。入れ歯も痛くてずっとはめていられない。入れ歯用のノリがなければ落ちてきてしまう。何より、娘さんの婚約者が挨拶に来るのでそれまでに口の中をどうにかしたいとのことでした。

STEP 2|1回の治療時間を長く取り、どんどん進めていきました

幸い歯科医院に通う時間を優先してくださるということだったので、婚約者の方が来る日から逆算してどんどん治療を勧めました。1回1回の治療時間も長くとり、歯周病治療と歯の治療を並行して行いました。多い時は週に2回~3回来院してくださいました。

入れ歯は、技工所という入れ歯を作る工場に送って、作ったもらい、それをまたクリニックに送り返してもらって・・・と製作に時間がかかります。最短で良い入れ歯を作製できるよう、技工士と何度も相談しました。

娘さんの婚約者がご挨拶に来る・・・。人には事情があります。期間的な事情も、最善を尽くしたいと思います。そんなこと言っても治療歯早くはならないわよね・・・と諦めず、是非ご相談ください。

STEP 3|主訴であった入れ歯のデザインは特に慎重に考慮しました

歯周病治療、虫歯治療、入れ歯作製。入れ歯は出っ歯のデザインを変え、可能な限り内側に入れました。より女性らしい色と歯の形にしました。技工士、患者さんと何度も相談し、お渡しまでに入れ歯の吸着やデザインを確認。

患者さんは、もう少しで新しい入れ歯が入るととても楽しみにしてくださっていました。

結果|一生このままなのかと諦めていた、出っ歯が治った

「まわりの人に、なんか変わったなんか変わった」って言われるの。人によっては、「歯が変わったよね」って気が付いてくれる人もいるわ。娘にも新しい歯は好評なの。それに、入れ歯のノリを使わなくても、入れ歯って落ちてこないのね!何より、もう一生出っ歯のままなのかなって諦めていたからとても嬉しい」と喜んでくださいました。娘さんの婚約者が家に来る日は・・・なんと日程変更になり、結果余裕をもって間に合いました。

この患者さんからは、後日、このような嬉しいお手紙をいただきました。「いつもありがとうございます。先生に会ったとき、「見つけた。」と思いました。私はただ、先生の熱心さが、すごく 嬉しかったのです。親身になって、無理せずに、一生懸命に、1本1本、丁寧に 治療して下さる事が、何よりもの励みでした。とても、嬉しかったです。ありがとうございます。これからも、よろしくお願いします。」

急ぐ治療、早い治療が良いというわけはありません。じっくり時間をかけなければならない時、治るまでに時間を置かなければならない時もあります。ただ、なるべくよくお話しさせていただき、ニーズを聞いたうえで可能な限りの最善策を考え、提案し、患者さんと相談することはとても大切と私は考えています。

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